世の中悪(あく)も通って参り、その花咲かせ申し来ました故に、世間や人生も、何故なのか判らぬよう人間がなったのは、もっともではありますが、悪は本来無きもので、一切は善(ぜん)であります。
悪を置いてあるのは、善を判らせ、後々には善栄え悪亡(ほろ)ぶよう見せなければ人間が進歩しない為、悪いこと仮のものとして置いて置かざるを得ない神の仕組(しく)みの方便であります。
天狗の鼻は出過ぎている故、いずれヘシ折られます。 ヘシ折られるまで、金と時間と身体をアクセク悪焦く生きるだけが人間界と成るのではありません。