生まれて育つ、命永らえる、日、月、風、雨など、「統一の他力にて塩梅(あんばい)致させて」万物育てあるも、何一つ自由にはなし得ません。
衣食住が大事と言いましても、一切他力であります。
良く考えて見なさい。他力にて創られ得たものを一切拝借しなければ、食べる、着る、住むことも出来ない人間なのであります。
勤労感謝の日に他力に深く思いを寄せて、感謝し奉る事こそが大事である筈なのに、それにさえ気付かない程度の知恵しか無く猫や犬以下の頭しかありません。
気が付けば闘争など不要な天国の世に何時にでも参らせてあげられるのが他力であります。
自分に既に天より与えられてあるもの、実は神より拝借致してあるものの力の範囲内で各々も能力の全てを惜しげもなく発揮するよう精進致しなさい。
その精進出来る仮の力を自力と言います。
各々与えられてある有限の能力を精一杯出しなさい。
それが進歩の基となります。